初の町産ワインを商品化した横山嘉道さん(右)と弘樹さん

初の町産ワインを商品化した横山嘉道さん(右)と弘樹さん

長野県 白馬・安曇野

池田産ワイン、初の販売 親子で開設のワイナリー

信濃毎日新聞(2021年4月7日)

 池田町唯一のワイン醸造所(ワイナリー)として昨夏にオープンした「ドメーヌ・ヒロキ」は、自社で初めて醸造まで手掛けたワインの販売を始めた。特産品化を目指す町などの後押しを受けながら二人三脚で経営する横山嘉道さん(71)、弘樹さん(42)親子は「地元に愛されるお酒にしたい」と意気込んでいる。

 発売したのは「ソーヴィニヨン・ブラン」(税込み2970円)など計4種類。傾斜地のブドウ畑は、風通しや水はけに優れた栽培の適地。昼夜の寒暖差の大きさも特徴といい、社長の弘樹さんは「香りが良く、自信を持てるワインができた」と言う。

 ワイナリーを運営するのは、ヴィニョブル安曇野(池田町)。農協の営農技術員だった父の嘉道さんが定年退職を機に2008年に創業し、東京都内で働いていた長男の弘樹さんが帰郷して加わった。大手メーカーに収穫ブドウを納めてきたが、「自慢の品を手放さず、愛情を込めたワインを作りたい」(弘樹さん)と製造免許を昨年取得。畑の隣にワイナリーを設けた。

 ワイナリー併設の直営店などで販売する。営業は土日、祝日の午前10時~午後5時。

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