約90種100体の野鳥のはく製が並ぶ企画展=福井県福井市自然史博物館

約90種100体の野鳥のはく製が並ぶ企画展=福井県福井市自然史博物館

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足羽三山は野鳥の宝庫 市自然史博物館ではく製100体

福井新聞(2021年4月12日)

 福井県福井市の足羽三山(足羽山、八幡山、兎越山)に生息する野鳥を紹介する春季企画展「足羽三山トリペディア」(福井新聞社後援)が、同市自然史博物館で開かれている。市民に身近な山々をすみかとする野鳥の特徴を解説し、多くのはく製を並べ、観察に役立つ情報も提供している。5月30日まで。

 市民憩いの場である三山は、野鳥にとっても恵まれた生息環境となっている。今年、同博物館前の池に飛来して初確認されたコガモを含め、これまでに107種が記録されている。県内で確認されている野鳥の約3分の1に当たる。

 同館の調査では年間50~60種の野鳥が確認できるが、一年中見られるのはシジュウカラやメジロなど12種にすぎず、渡り鳥が多いのが特徴だ。標高が低く積雪が少ないため冬越ししやすく、植物や昆虫などの餌が豊富なのも渡り鳥が多い理由とみられる。23種は繁殖またはその可能性があるという。2018年の調査では、三山それぞれで最も多く確認された鳥はヒヨドリだった。

 会場ではこうした特徴をパネルで詳しく解説しているほか、約90種100体のはく製を一堂に展示している。1957年に福井市の日野川で採集された、県内で最後となったトキの標本も特別公開している。

 野鳥観察には渡り鳥がやって来るゴールデンウイーク前後か10月下旬が適しており、観察しやすいルートも紹介している。

 来場した鯖江市の男性は「趣味で野鳥を撮影しており、図鑑で確認するよりもはく製を見ることでより勉強になった」、担当した学芸員は「野鳥を通して足羽三山の豊かな自然を知ってもらえたら」と話していた。

 開館時間は午前9時~午後5時15分。入館料は100円。中学生以下70歳以上、障害者と付き添い1人は無料。休館は祝日を除く月曜。

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