飯綱町上赤塩地区の里山で、地区住民でつくる「上赤塩カタクリを守る会」が手入れするカタクリが、見頃を迎えている。この春先、晴れて日中の気温が高い日が続き、例年より一週間ほど早い今月初めに開花。11日は町内外から大勢の人が足を運び、愛らしい紫色の花をめでた。
荒廃する里山に咲くカタクリを後世に残そうと、同会が15年ほど前から手入れを続けている。季節ごとの草刈りや枝拾い、遊歩道整備などを行い、里山の約1万平方メートルに群生地を整えている。
愛知県犬山市の元中学校教諭高坂寿さん(66)は日差しを浴びるカタクリに「美しい紫色のじゅうたんのよう。落ち着く」。仲間2人と丸太に腰掛け、3時間ほどくつろいだ。見頃は20日ごろまで。一帯にはヒトリシズカやショウジョウバカマといった山野草も植わり、今月いっぱい楽しめるという。