金沢おどりのフィナーレを飾る総おどり「金沢風雅」=2019年9月、石川県立音楽堂

金沢おどりのフィナーレを飾る総おどり「金沢風雅」=2019年9月、石川県立音楽堂

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金沢おどり2年ぶり 石川県立音楽堂で9月23~26日 三茶屋街の芸妓競演

北國新聞(2021年4月15日)

 金沢のひがし、にし、主計町(かずえまち)の三茶屋街の芸妓(げいこ)が勢ぞろいする第18回金沢おどり(同実行委、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)の実行委員会は14日、金沢市の北國新聞交流ホールで開かれ、9月23~26日に県立音楽堂邦楽ホールで開催することを決めた。昨年の17回は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる。

 三茶屋街の料亭組合長らが顔をそろえた実行委員会には、演出・構成を担当する駒井邦夫さん(前県立音楽堂邦楽監督)が京都からリモートで出席した。

 今年は三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「俄獅子(にわかじし)」で幕を開け、「艶姿加賀賑(あですがたかがのにぎわい)」と題して大和楽(やまとがく)でつづる舞踊絵巻全9景を繰り広げる。

 第1景は三茶屋街合同の「大盃 七人猩々(しちにんしょうじょう)」、第2景はひがし、にし合同で金沢ならではの「兼六園」を披露する。第3景は主計町の「団十郎娘」、第4景はにしの「加賀の夜桜」、第5景はひがしの「あやめ」が繰り広げられる。

 重鎮による第6景は、午後1時の部が主計町のかず弥さんの舞踊「河」、同4時の部はにしの乃莉さんの小鼓一調となる。第7景はにし芸妓が「雪の降る街を」で金沢おどり名物の雪景色を舞う。お座敷太鼓に続き、総おどり「金沢風雅(ふうが)」で締めくくる。

 昨年12月に他界した日本舞踊西川流の西川右近総師に代わり、西川千雅(かずまさ)家元がにし芸妓の演目の振り付け、指導を引き継ぐ。

 金沢おどりは各日午後1時と同4時開演の計8公演で、感染対策を徹底し、観客を入れて実施する。

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