小布施町の千曲川河川公園にある菜の花畑が見頃を迎えている。青空が広がった15日、咲き誇る黄色い花が春風に揺れていた。
畑は千曲川右岸の河川敷にあり、2019年10月の台風19号で災害に遭った。町によると、浸水で種が流失したり、土砂の仮置き場になったりした影響で昨年は花が咲かなかった。19年も豪雨の影響で一部しか咲かなかったため、河川敷一面に菜の花が鮮やかに咲くのは3年ぶりだ。
菜の花畑は約1・5ヘクタールで、住民有志でつくる「山王島黄金島の会」が05年から管理している。会長の久保敏幸さん(71)は「仮置きしていた土砂が昨年6月まであった。土壌が荒れたので今年も咲かないかと心配したけど、無事に咲いて安心した」と話した。
この日、友人たちと花を見に訪れた村石春子さん(須坂市)は「遠目に見ると黄色いじゅうたんのように見える。爽やかな風も気持ち良くて春を感じる」。町は新型コロナウイルス対策で「屋外だが人との距離を十分に空け、飲食などは控えて楽しんでほしい」と呼び掛けている。