福井県鯖江市出身のアニメーション作家で画家の久里洋二さん(93)=東京都在住=が1960年代に手掛けたシルクスクリーン版画が、5月末まで同市糺町のギャラリーKで展示されている。久里さんらしい色鮮やかで、ユーモアたっぷりの作品が並ぶ。
作品は東京の久里さんから新たに、制作年が書かれた丸筒ケースで同ギャラリーに送られてきた。ハイヒールを脱ぎ捨て、おしりを出して気持ちよさそうにくつろぐヘビのような生き物や、へその辺りから卵を産む女性などが描かれ、独特の発想と色使いに思わず目が留まる。人気女性キャラクター「ジュリアンヌ」シリーズを手掛ける前の時期の作品とあって、久里さんの原点に触れることができる。
貼り絵作品も3点飾られ、子どもたちがスケートや、桜が咲く山里でピクニックを楽しむ様子が、アニメタッチで生き生きと表現されている。
毎週月~水曜と第3日曜休館。問い合わせはギャラリーK=電話0778(52)7470。