専用のラックに自転車を固定する利用客=東富山駅

専用のラックに自転車を固定する利用客=東富山駅

富山県 アウトドア・レジャー

愛車と手軽に鉄道旅 あいの風鉄道、サイクルトレイン運行開始

北日本新聞(2021年4月18日)

 自転車を列車内に持ち込めるあいの風とやま鉄道の「サイクルトレイン」の定期運行が17日、始まった。県内外でのサイクリング人気の高まりを受け、移動の負担を減らそうと導入した。富山市の東富山駅で出発式があり、利用客が愛車とともに次々と車両に乗り込んだ。

 サイクルトレインは東富山駅(午前9時26分発)か滑川駅(同9時41分発)から乗車できる。下車駅は入善駅か黒部駅。降りた後に高架橋を通るのを避けるため、いったん泊駅まで行き、折り返す。2両編成で、自転車を固定するラックを20台分用意した。富山湾岸を走る20~60キロのモデルコースを3本設定している。

 出発式で同社の日吉敏幸社長が「観光客を呼び込み、地域活性化に寄与したい」とあいさつ。列車の先頭に取り付けるプレートを第1便の運転士に手渡した。

 初日は雨の中、9人が利用した。富山市本郷町の会社員、池上慎さん(41)は「移動が楽になるし、電車からの風景も楽しめる。次は子どもと一緒に乗りたい」と話した。

 4、5、8~10月は毎週土、日曜、6、7、11月は第2、4の土、日曜に一日1本運行する。ホームページから事前予約が必要で、定員は20人。料金は千円。コース沿線の飲食店など10カ所で切符を見せると割引などのサービスが受けられる。

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