伊那市中央の伊那公園で、薄緑色の花を咲かせる桜「御衣黄(ぎょいこう)」が見頃を迎えている。例年は4月末~5月初旬にかけて咲くが、今年は少し早めに咲き始めた。
御衣黄は、伊那公園桜愛護会のメンバーが植えた。同市の県議向山公人さん(78)が十数年前に「緑とピンク色の桜で市内を彩ろう」と妻の故郷の静岡県内から御衣黄の枝を譲り受け、詳しい人に教わりながら接ぎ木して増やした一部という。
21日、散歩に訪れた近くの伊藤一男さん(82)は御衣黄を見上げ、「花が薄緑色なので、葉だと思って気付かない人もいる。近くで見ると色がよりきれいに見える」と話した。見頃は今月末ごろまでの見込み。