古民家を改修した福井ふるさと茶屋「白山平泉寺 旧青木家」が4月22日、福井県勝山市平泉寺町平泉寺にオープンした。開設の式典があり、関係者や地域住民ら約100人が地域交流や観光振興に向けた新たな拠点の完成を喜んだ。
明治期に建てられた木造平屋の空き家を活用し、地域住民でつくる会社「六千坊」が、県と市の補助を受け2018年度から2年間で改修などを行った。本来は昨年度のオープンを予定していたが、コロナ禍で先送りしていた。県市町協働課によると、県が支援したふるさと茶屋は20カ所目。
式典では、六千坊の大久保満代表が「住民をはじめ、県や市の協力でこの日を迎えることができた」とあいさつ。この後、大久保代表や水上実喜夫市長らがテープカットし、開設を祝った。
開館時間は午前10時~午後4時で、第2、4木曜は休館。サロンの開催などで住民の交流機会を創出するほか、白山平泉寺の観光客向けにコーヒーとお菓子のセットを500円で提供したり、かき餅などの特産品を販売したりする。
地元の伝承料理を用いた予約制レストラン事業も近く始めるほか、将来的には民泊機能の整備も検討するという。