全国組織の謙慎書道会に所属する福井県内の書道家が設立した「謙友社」による第1回書展(福井新聞社後援)が4月22日、福井市美術館で始まった。力強い筆致の作品など新作を含んだ85点が並んでいる。25日まで。
福井の書作活動の発展を目指し、木曜会、移山会、高風書道会の県内三つの書道会が交流を深め昨年、「謙友社」を設立した。今回は会員70人が出品した。
中国の漢詩や日本の文学などさまざまな題材を基に、師範とその生徒ら幅広い年代の作品が並んだ。会長を務める南部さんは、同展に合わせ「驚倒拂晨(きょうとうふっしん)」としたためた大作を出品。「書道の県内外の発展に貢献できたら。そのために福井の若い書道家を応援したい」と話した。
高校時代、南部会長の教え子であった女性は「書道部の顧問が南部先生だった。私もこれから自分が納得する作品を書いていきたい」と意気込んでいた。