長野、岐阜県境をまたいで続く旧中山道の妻籠(南木曽町)、馬籠、落合、中津川(いずれも中津川市)、大井(恵那市)の各宿場の女性でつくるグループが今春、それぞれの宿場でつるしびなを飾っている。新型コロナの影響が続く中、「華やかな雰囲気でおもてなしをしよう」と話し合い、初めて企画した。
グループは「中山道姫街道姫宿の会」。岐阜側のメンバーが、中津川市内のつるしびなサークルを会に紹介したところ、「つるしびなは旅人に癒やしを与えてくれるはず」と展示の機運が高まった。
サークル側も毎年春先に開いてきた展示会が昨年、今年と新型コロナで中止となり、発表の場を求めており、思いが一致。5月9日まで、サークルが作った約200のつるしびなを各宿場で展示することに決まった。
妻籠宿では、観光案内所と旅館「藤乙(ふじおと)」で展示。色とりどりの作品が目を引く。藤乙を経営する藤原恵子さんは「妻籠を訪れた人に、次に向かう宿場ではどんなつるしびなが待っているだろうかと思ってもらえれば幸いです」。