子どもでか山を引く児童=七尾市神明町

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青柏祭を前に 七尾で「子ども山」巡行

北國新聞(2021年4月26日)

 5月3~5日の青柏祭(せいはくさい)を前に、七尾市御祓地域づくり協議会は25日、「子どもでか山を楽しもう!」(北國新聞社後援)と銘打った山車(だし)「子ども山」の巡行を企画し、地元児童約20人が「エイヤ、エイヤ」と元気良く中心部を練り歩いた。同日には、府中町で来月3、4日に展示するでか山の骨組みが完成。参加者は感染症対策を徹底しながら、七尾の「宝」の継承に向け意識を高めた。
 子ども山は本物の4分の1サイズで高さ約3メートル。同市松百町の自営業白瀬巌さん(85)が12年前、七尾が誇る祭りの象徴をいつでも見られるようにと市に寄付した。JR七尾駅前ビル「ミナ・クル」に展示されており、例年は祭り最終日の5日に同駅周辺を巡行するが、昨年はコロナ禍で中止となった。
 今年は昨年に続いて地元の魚町がでか山の巡行を取りやめた。同協議会では、祭りを楽しみにしている子どもたちのためにできることはないかと考え、ルートを従来より短縮して実施することを決めた。
 魚町でか山保存会や若衆OBでつくる「みかど会」が協力し、感染症対策のため、巡行時にはマスクを着用し、間隔を空けて綱を引くようにした。
 そろいの青い法被を着た子どもたちは、御祓地区コミュニティセンターで若衆が持つ飾り棒「ざい」を手作りした後、子ども山を引き、一本杉通りや御祓川大通りを経て、ミナ・クルまで約800メートルを約30分かけて練り歩いた。
 ゴール地点で若衆が木(き)遣(や)り歌を披露し、参加者全員で「ワッショイ、ワッショイ」と声を合わせて締めくくった。小丸山小2年の半田美織さん(7)は「でか山は重かったけど、力を合わせて引っ張って楽しかった。来年もまたやりたい」と笑顔を見せた。

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