5月3日に小松市の県こまつ芸術劇場うららで歌舞伎「勧進帳」を演じる児童生徒は25日、同所で本番の衣装をまとい、通し稽古に臨んだ。宮橋勝栄市長や石黒和彦教育長が激励し、出演者は成果を示す意欲を新たにした。
当初は5月4、5日の「第22回+日本こども歌舞伎まつりin小松」(北國新聞社特別協力)へ練習を重ねていたが、新型コロナの影響でまつりは中止となった。代わりに開かれる3日の保護者向け発表会は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信される。
この日は舞台に出演者が並び、役者23人を代表して武蔵坊弁慶役の松本香穂さん(南部中1年)、長唄・囃子方(はやしかた)で三味線を担当する堀香澄さん(小松市立高3年)が宮橋市長からそれぞれ差し入れを受け取った。
松本さんは「中止が残念で、悔しくて涙を流してしまうこともあったが、発表できるのはうれしい。大きな動きを見せ、感動してもらえる舞台にしたい」と前を向いた。