長野市の戸隠神社で始まった7年目に1度の祭事「式年大祭」に合わせ、戸隠を拠点とするシンセサイザー奏者、喜多郎さんが26日、作曲した式年大祭のテーマ曲「清明(さやけ)」のCDジャケットなどに使うロゴを書いた。CDは準備ができ次第、戸隠地区内で販売する。
中社横の五斎神社拝殿で喜多郎さんは、テーマ曲が流れる中で神妙な面持ちのまま畳大の紙にまたがった。強弱や緩急をつけながら迫力ある筆遣いを披露。紙いっぱいに「清明」「戸隠」などと書きつけた。外国人向けに、アルファベットで「Togakushi」とも書いた。
「書き上げている最中は何も考えず、無心に筆を動かした」と喜多郎さん。30日に予定していた奉納演奏は新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、「我慢の時期が続くが、この書を見て少しでも気持ちが晴れやかになってくれればいい」と話した。
ロゴは神社と戸隠観光協会に引き渡す。戸隠観光情報センターで展示する予定だ。