塩尻市洗馬の県史跡「釜井庵」の庭にある絶滅危惧種の山野草「クマガイソウ」が見頃を迎えた。丈30センチほどで大きな葉が丸く広がり、赤紫色の模様の袋状になった花が楽しめる。
釜井庵に併設する「本洗馬歴史の里資料館」指導員の佐藤隆治さん(61)によると、十数年前に5株植え、増減を繰り返しながら現在は100株以上になった。
昨年春に盗掘被害に遭ったといい、地下茎が切断された影響を懸念していたが、「無事に咲いてくれてひと安心です」と佐藤さん。まだつぼみの花もあり、今月半ばまでは見頃が続きそうだという。