長野市の中央通りを中心に花を飾る20回目の催し「善光寺花回廊ながの花フェスタ」が3日開幕した。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止に。今年は歩行者天国など一部の企画を中止・縮小しての開催となった。街を彩る鮮やかな花々が市民らの目を楽しませた。5日まで。
会場の一つ、セントラルスクゥエアには、花鉢で模様を描き出す「タペストリーガーデン」が現れた。今年のテーマは「信州の自然」。ペチュニアやマリーゴールドなど3種計6色の約1万株で、太陽や虹などを表現した。家族で訪れた吉沢茅紗(ちさ)ちゃん(5)=長野市=は「虹色の所がきれい」と喜んだ。
この日、早朝からガーデンの制作に汗を流したのは更級農業高校(長野市)の生徒42人。3年小林桃花さん(17)は「花自体を生かしたデザインになっている。花本来の美しさを見てほしい」と胸を張り、実行委員会の宵野間(よいのま)信行委員長(66)は「今年は生徒さんの経験の場を用意できて良かった」と話した。
花フェスタは、街なかの店舗前を花で彩る「フラワーガーデン」をはじめ、23日までの日程で地元商店街の30店舗を対象としたスタンプラリーも実施している。