コンサート後、インタビューに答えるピアニストの西川悟平さん

コンサート後、インタビューに答えるピアニストの西川悟平さん

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神経疾患「7本指のピアニスト」西川悟平さん 「音楽 乾いた時代の心潤す」

信濃毎日新聞(2021年5月5日)

 飯田市の住民有志団体が4日に市公民館で開いたコンサートで世界的に活躍するピアニスト西川悟平さん(46)が公演後に信濃毎日新聞のインタビューに応じた。新型コロナウイルス感染拡大下の「乾いた時代に音楽は心を潤す」と語った。

 米ニューヨークを拠点に活動していたが、昨春、新型コロナの影響で公演は全て中止に。拠点を移した東京で毎日練習風景や語りを動画配信。素の表情が好評で「自分を作り過ぎなくてよい」と落ち着いてピアノに向かえた。

 今回の公演を企画した住民有志団体から、地域の子どもたちにプロの音楽を聴かせたいとの依頼があった。「こんな時だからこそ音楽は心の栄養になる」と引き受けた。

 15歳でピアノを始め、1999年に渡米。間もなく演奏しようとすると指が曲がる神経疾患ジストニアと診断された。5人の医師からピアノは一生弾けないと言われたが、諦めずにリハビリを続け、今は7本の指で演奏できる。

 週に1度、新型コロナの検査をして全国で小規模コンサートを開いている。「認知度が増せばその分、苦しい思いを抱えている人の背中を押せる」。これからもコンサートの大小によらず、舞台に立ち続けたいという。

 西川さんはこの日、飯田市出身のピアニスト鈴木夕里さん(50)、東京の音大でサクソフォンを専攻する西浦颯(はやて)さん(20)と協演し、約200人を魅了した。

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