新潟県長岡市島崎の良寛の里美術館で、良寛に影響を受けた書家の作品を集めた「明治期に躍動した書家たち展」が開かれている。明治の三筆と称される書家とその門下生の作品、良寛晩年の書を含め計34点を展示している。
企画展では、近代日本の書道界に新たな作風をもたらした明治の三筆と呼ばれる書家のうち、日下部鳴鶴と中林梧竹の作品を展示。梧竹は、良寛が暮らした五合庵の木額を揮毫(きごう)するなどゆかりが深い。
中国漢代の摩崖(まがい)刻石を、鳴鶴と梧竹がそれぞれ臨書した作品も展示する。格調高い鳴鶴と、現代にも通じる自由な梧竹の作風の違いを比べることができる。
4月下旬に訪れた新潟市中央区の介護職の女性(38)は「どの書も達筆で、芸術作品としての奥深さを感じた」と話した。
5月30日まで。一般500円、小中学生300円。