富山市於保多町の於保多神社は、鳥の「ウソ」をかたどった土人形を使って災いを浄化する神事「鷽(うそ)替え」を、新型コロナウイルスに対応した形で行っている。土人形を参拝者同士で交換する本来のやり方ではなく、抽選で金色の土人形が当たるようにした。25日まで。
鷽替え神事では、土人形を手にした参拝者が境内社殿前で、「替えましょう」「替えましょう」「ウソをまことに替えましょう」と呼び合いながら、互いの土人形を取り替える。当たりの土人形を持つ人に金色のものを贈る。昨年は新型コロナの影響で中止した。
飛沫(ひまつ)と接触を避けるため、今年は土人形の販売のみとした。薄黄色の土人形200体のうち、金色が当たる土人形を14体用意した。武田邦浩宮司は「家に飾り、多くの人に幸せが訪れてほしい」と話す。土人形は1体500円。