輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で9日、田植えが行われ、全国のオーナー会員ら約400人が世界農業遺産「能登の里山里海」を代表する棚田の景観保全へ汗を流した。
田植えは1004枚の田んぼのうち、オーナーと市管理の計約600枚で行われた。昨年はコロナ禍で輪島市民のみの参加となったが、今年は全国からオーナー会員158人が集まり、丁寧に苗を植えていった。感染防止対策として、完全予約制で午前と午後の2回に分けて実施した。
耕作ボランティア「白米千枚田愛耕(あいこう)会」の会員らが指導し、日本航空大学校や航空高石川、輪島高など市内の学生がボランティアで参加した。
2年ぶり3回目の田植えに励んだオーナーの小西広(ひろ)恭(のり)さん(41)は「棚田の保全や米を大切にする気持ちを養うため、今後も協力していきたい」と話した。