辰野町でまちづくりに取り組む一般社団法人「○(まる)と編集社」は16日まで、自転車で地域を巡る「サイクルツーリズム」のガイドを養成する初の講座を開いた。宿泊事業者や地域おこし協力隊員ら県内4人を含む全国各地の14人が参加。16日は自転車に乗って辰野町の魅力を探り、ツアーを考える実践的な研修をした。
4月下旬からオンライン講座を3回行い、自転車ツアーの実例や収益を上げる方法、ネットでの宣伝方法などを学んだ。最後に5月15、16日に辰野町に集まり、4班に分かれてツアーを考えた。
郊外の川島区で外国人を対象にしたツアーを考えた班では「谷に寺が一つだけある。地域にとって特別な場所だと話してくれる人がいるといい」「川沿いの桜や田んぼも外国人には珍しい」などとアイデアを出し合った。
岐阜県で通訳ガイドをする杉山知子さん(46)は「地域の特色を生かした自転車のツアーをつくりたい。地元の人にも地域の魅力を再発見してほしい」と話していた。