オープンした宿泊施設の大広間=小松市大杉町

オープンした宿泊施設の大広間=小松市大杉町

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大杉の「伝泊」オープン 小松、文化財の古民家改修

北國新聞(2021年5月20日)

 小松市が同市大杉町の国登録有形文化財「旧下里(くだり)家住宅主屋」を改修して設けた宿泊施設が19日、オープンした。歴史ある建物と豊かな自然を生かした文化体験プログラムや癒やしの空間を提供する。都市部の家族連れや観光客などをターゲットにし、ゆったりとした時間を満喫してもらう。

 旧下里家は築180年の木造2階建てで、延べ床面積は443平方メートル。改修で交流スペースとして活用できる大広間や和洋室7部屋を設けた。古民家の外見や梁(はり)、柱などはなるべく残した。旅先で仕事と休暇を両立させる「ワーケーション」での利用も見込む。

 施設は運営管理を担う建築士事務所「アトリエ・天工人(てくと)」(東京)が提唱する宿泊施設のブランド「伝(でん)泊(ぱく)」の一つで、鹿児島県の奄美群島以外で開設するのは全国で小松が初めてとなる。

 現在はコロナ感染拡大地域からの予約を停止している。担当者は「7月中旬には山登りや魚のつかみ捕りなど体験プログラムを用意したい。しばらくは地元の交流の場所として使ってほしい」と話した。

 宿泊料は1泊1人6千円からで、予約はウェブで受け付ける。旧下里家と同様に伝泊に改修した古民家「旧前家(まえいえ)家」は7月中旬に開設する予定である。

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