うねって生きているようにも見える布施さんの作品

うねって生きているようにも見える布施さんの作品

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個性豊かに大町を表現 北アルプス国際芸術祭・先行公開展

信濃毎日新聞(2021年5月21日)

 大町市で8~10月に開く北アルプス国際芸術祭の先行公開展が、30日までの土日曜に開かれている。初開催だった前回2017年に制作され、保存してある4作品を含む12作品を市内9カ所で展示。大町を象徴する「水・木・土・空」をそれぞれに表現した現代アートだ。市などでつくる実行委員会は来場者らの検温、手指消毒などを徹底、屋内会場は人数制限もして新型コロナ対策に努めている。

 暗がりに浮かぶ蛇腹状の作品は、大町市八坂の折り紙作家、布施知子さんの「OROCHI(大蛇)」。緻密な設計に基づいて折られた紙の造形が見る人を引きつける。大町の風景もある中米グアテマラの画家ポウラ・ニチョ・クメズさんの絵画は対照的に色鮮やか。障子を模した壁に飾られて異国の作風が際立つ。共に旧大町北高に展示した。

 感染防止対策は、県外から訪れる作家やスタッフはPCR検査を行った他、マニュアルを作って会場ごとに対応を決めた。先行公開展が始まった15日以降、来場者は受付で検温し、37・5度未満の証明にリストバンドを着け、緊急連絡先を記入。屋内会場は建物の広さなどで10~20人の入場定員を設け、1棟に4作品ある旧大町北高校は定員40人とした上で各部屋に入る人数の目安も掲示した。

 先行展は今後22、23、29、30日に開催。芸術祭の作品鑑賞パスポート(前売り2千円)か1日鑑賞券(千円)で入場できる。

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