金工や漆芸など7部門188点が並んだ日本伝統工芸富山展=高岡市美術館

金工や漆芸など7部門188点が並んだ日本伝統工芸富山展=高岡市美術館

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熟練の技「用の美」追究 高岡市美術館で日本伝統工芸富山展

北日本新聞(2021年5月22日)

 日本工芸会富山支部(永原功支部長)の創立60周年を記念した第60回日本伝統工芸富山展は21日、高岡市美術館で開幕した。金工、漆芸、木竹工、陶芸、染織、人形、諸工芸の7部門で、磨き続けた熟練の技と創意を凝らした188点が並んでいる。6月6日まで。 

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止したため、2年ぶりの開催となった。最高賞の60周年記念賞を受賞した増山誠一さん(金工、高岡)の「二度挽(び)き尻張釜(しりばりがま)」をはじめ、同支部会員や一般の入賞・入選作を展示。前史雄さん(漆芸、石川)、大澤光民さん(金工、高岡)ら重要無形文化財保持者(人間国宝)を含む県内外の著名作家らも出品し、「用の美」を追究した作品がそろう。

 会場には初日から美術ファンらが続々と来場。同市下伏間江の武内博康さん(81)は「その道一筋に励む皆さんの素晴らしい技を目の当たりにできる」と言い、一点ずつ熱心に鑑賞していた。

 審査員を務めた日本工芸会参与の人間国宝、中川衛さん(金工、石川)は「日本の工芸のいい作品は海外でも評価される。さらに高いところを目指してほしい」と話した。

 開場は午前9時半~午後5時。入場料は一般800円、シニア640円、大学生500円、高校生以下無料。月曜休館。高岡市美術館、日本工芸会富山支部、同会、北日本新聞社主催。

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