白山市女原の市観光施設「ハーブの里・響きの森ミントレイノ」で21日までに、白山麓産のハーブを活用したドリンクを作る取り組みが始まった。金沢市大野町の蒸留所と同施設が連携し、免疫機能などの効能があるとされる「ホーリーバジル」を原料として栽培する。大野町でくみ上げた白山水系の水を使い、白山の恵みを詰め、心を癒やせる商品として売り込む。
ドリンク作りに取り組むのは、蒸留酒「ジン」を製造販売するアレンビック(金沢市)。同社はノンアルコール飲料の開発にも力を入れており、ホーリーバジルの香りを生かしたフレーバーウオーターを開発する。
ホーリーバジルは強い香りが特徴のシソ科の植物で、抗菌作用や美容効果などの効能があるという。インドでは薬としても使われ、タイ料理では代表的なハーブとして知られている。
アレンビックの中川俊彦代表(50)と福田誠さん(42)、ミントレイノの大本健太郎理事(43)がホーリーバジルの苗を敷地内の畑に植えた。8月上旬から下旬にかけて穂を収穫し、原料となるアロマを100~200ミリリットル抽出する。試作を重ね、秋以降の商品化を目指す。
中川代表は「ハーブの個性を生かし、食事に合わせやすいドリンクを作りたい。どんなものができるか楽しみ」と話した。