県内外の工芸作家が集まる「八ケ岳クラフト市」が22日、原村の八ケ岳自然文化園で2日間の日程で始まった。昨年は新型コロナで中止になっただけに、来場者は作品を手に取り、出店者との対面でのやりとりを楽しんでいた。
陶磁器や金属工芸など約80組が木の食器や革バッグなどを並べた。色鮮やかなタイルを出した原村の造形作家高木沙季さん(33)は「一つ一つ焼き上がりが違う。実物を見てもらって販売する方が安心」。毎年のように訪れているという山梨県北杜市の女性(61)は「お気に入りのお皿が見つかった。今年は来られてうれしい」と喜んでいた。
実行委員会は出店者を緊急事態宣言が発令されていない地域に限定し、密にならないよう来場者に呼び掛けるなど感染対策を徹底。実行委員長の宮坂美久さん(40)は「作家さん一人一人の技術を守るためにもクラフト市を続けていきたい」と話した。23日も午前10時~午後4時に開く。