上市町名物の「大岩そうめん」を手軽に味わってもらおうと、県内の食品関連会社と老舗そうめん店がタッグを組み、家庭向けのつゆを考案した。
北陸中央食品(射水市戸破・小杉)の藤本幸宏営業五課長代理は、自らの地元で親しまれている食を、遠くに住む人にも味わってもらおうと、2019年に企画した。取引先のトナミ醤油(砺波市庄川町金屋、宅間崇宏社長)にだしの開発を、1956年創業のそうめん金龍大岩店(上市町大岩)に味や香りの監修を依頼し、今年4月に完成した。
大岩そうめんは、まろやかな味わいのつゆを麺に掛ける「ぶっかけ」スタイルが特徴。そうめん金龍大岩店では、最盛期の夏に1日千杯以上の注文があるという。
試作を重ねたつゆは、昆布やシイタケ、カツオ、煮干しでだしを取り、後味の甘さと口に残る香りを再現した。そうめん金龍取締役の坂井勇太さん(30)は「とてもおいしく仕上がった。家でも本場の味を楽しんでほしい」と話した。
360ミリリットルで700円。同店で取り扱い、11月から通信販売する予定。