新型コロナウイルスの影響で県内の観光客数が落ち込む中、立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をオンラインで巡るツアーが人気だ。西部トラベル(富山市太郎丸西町)と立山黒部貫光(同市桜町)が4月から計7回開き、県内外の約450人が参加した。今月29日にシーズン最後のツアーを行う。
オンラインツアーは、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、パソコンやスマートフォンなどインターネット端末の画面を見ながら参加する。現地にいる西部トラベルのスタッフが雪の大谷を歩きながらガイドし、途中、室堂ターミナルの売店員や、雪の大谷の除雪スタッフにも登場してもらう。
同社は今年、雪の大谷のバスツアーも運行したが客数はコロナ前と比べ約4分の1に減少した。一方で、オンラインツアーへの申し込みはバスツアーの約9倍。社員旅行の代わりに利用する会社もあった。
料金は1家族3500円(お土産付き)で、バスツアーの半額以下。同社営業課長の渡辺幸一さんは「自宅で『行った気分』になれるのが魅力。気軽に参加してほしい」と話す。
最後のオンラインツアーは29日午後2時半から約1時間。問い合わせは西部トラベル、電話076(422)6333。