福井県の準絶滅危惧種に指定されている水生植物「コウホネ(河骨)」が、坂井市の県総合グリーンセンターで、例年より1カ月早く黄色い花を咲かせている。
スイレン科のコウホネは、小川や池、湿地に自生し、4~5センチの小さな花をつける。
同センター敷地南側の「水生植物園」に群生。1980年の開園時に株を植えてから徐々に群生場所が広がった。6月下旬ごろから開花を確認することが多いが、今年は今月20日ごろに花が咲いた。暖かい日が多かったことで早まったという。
水生植物を観察しやすくしようと、4月から1カ月かけ竹垣修繕や草刈りを行い、さらにコウホネの葉を半分程度に減らしたことで、かれんな花が見やすくなったという。
担当者は「散歩しながら、和菓子のようなかわいらしい花を楽しんでほしい」と話している。