天水山から森宮野原駅に続く「信越トレイル」の延伸ルート

天水山から森宮野原駅に続く「信越トレイル」の延伸ルート

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秋山郷経て苗場山頂へ 信越トレイルに「里」の魅力も

信濃毎日新聞(2021年5月27日)

 長野・新潟県境にまたがり、斑尾山(飯山市・信濃町境、1382メートル)―天水(あまみず)山(栄村・新潟県境、1088メートル)をつなぐ延長約80キロの山歩きルート「信越トレイル」が、苗場山(同、2145メートル)の山頂まで延伸することが分かった。新潟県津南町を経て秋山郷を抜けて苗場山に至るルートで、総延長は約110キロになる。9月から延伸ルートを歩けるようにする。

 信越トレイルは、自然を生かした観光振興を図るため、NPO法人「信越トレイルクラブ」(飯山市)と住民らがルートを整備してきた。2005年に斑尾山―牧峠間約50キロが、08年9月に牧峠―天水山間約30キロが開通。県境の関田山脈の尾根にほぼ沿うコースで、歩行距離8・2~12・8キロの6区間に分けている。

 今回の延伸はトレイルの周辺自治体などでつくる連絡会で3年前から協議していた。7・2~17・2キロの4区間を延伸部分に新たに設ける。

 信越トレイルクラブによると、既存のコースは関田山脈のブナ林が主体で山道が中心であるのに対し、延伸部分は人の営みを感じられる「里」が中心。栄村のJR飯山線森宮野原駅、津南町の妙法育成牧場、秋山郷の集落などを眺めながら、起伏に富んだ苗場山麓の段丘や渓谷を歩く。

 6~8月に延伸区間の整備や道標の設置を行い、9月には延伸を記念したシンポジウムや、トレッキングのイベントを予定する。信越トレイルクラブ事務局長の大西宏志(あつし)さん(47)は、延伸によって「(全線を一気に踏破する)スルーハイクに挑戦したい人が出てくるんじゃないかな」と期待している。

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