新潟県五泉市在住の版画家、式場庶謳子（しょおうこ）さん（９４）の作品展が、見附市昭和町２のギャラリーみつけで開かれている。人が踊る姿や、子どもを抱く母親を力強く表現した躍動感あふれる作品が、来館者の目をくぎ付けにしていた。

　式場さんは数々のコンクールで入賞するなど国内外で高く評価されている。展示作品は１９８０年代初めから２００９年までに制作した６０点。サイズはＡ５判程度から縦１２０センチ、横８０センチの大作までさまざまで、ベニヤ板に彫った版木も１０点ほど飾ってある。

　扇をかざして赤い着物姿で舞う「舞人（まいびと）」や、さなぎからチョウへの羽化をテーマにした多色刷りの版画から、来館者はみなぎる生命力を感じ取っていた。

　２２日にギャラリーを訪れた見附市の無職女性（７７）は「いろいろな色が重なって重厚感があるし、人が神さまと人間の中間的な感じで、引きつけられる作品ばかり」と話した。

　６月２７日まで。３００円（高校生以下は無料）。月曜休館。