多彩な陶器が並んだ昨年の窯元応援プロジェクト=2020年9月、福井県越前町の県陶芸館

多彩な陶器が並んだ昨年の窯元応援プロジェクト=2020年9月、福井県越前町の県陶芸館

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越前焼窯元の販売助けます まつり中止で陶芸館などが事業

福井新聞(2021年5月28日)

 福井県越前町の初夏の風物詩「越前陶芸まつり」がコロナ禍で2年連続中止となった。作品を販売する機会を失った窯元たちの支援プロジェクトとして、同町の県陶芸館と越前焼工業協同組合、越前陶芸村文化交流会館は昨年に続き、6月12日から展示販売会を開く。9月まで約60の窯元が4週間ごとに新作などを並べ、それぞれの世界観をアピールする。

 窯元支援プロジェクトには、昨年は耐震補強工事のため参加できなかった陶芸村文化交流会館が新たに参加。「陶芸館」「越前焼の館」「文化交流会館」の3会場に特別コーナーを設置する。

 特別コーナーは、窯元が自ら設営する。それぞれプロフィルや作陶にかける思いなどを書いたパネルを置き、創作の世界観や人となりを感じてもらう。陶芸館は7月まで、越前焼の館と文化交流会館は9月まで設置する。

 陶芸まつりは毎年5月に開かれ、県内外から約10万人が来場する。今年は規模を縮小して5月29~31日に開催する予定だったが、全国的な感染拡大によって中止を余儀なくされた。

 窯元たちは例年、まつりに合わせて新作を多数用意する。窯元によっては年間の売り上げのほとんどを占める。文化交流会館の企画担当者は「今年はぎりぎりまで開催を目指したんだが...」とまつり中止のさみしさをにじませる一方、「プロジェクト展に多くの人に来てもらって、窯元を勇気づけてほしい」と呼び掛けている。

 昨年は「陶芸館」と「越前焼の館」でプロジェクトを展開。26窯元が6月から9月まで月替わりで越前焼作品を展示し、約180万円を売り上げた。

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