北陸エアターミナルビルは27日、小松空港ビル内の2カ所に二酸化炭素(CO2)濃度の表示板を設置した。感染力の強い新型コロナウイルスの変異株が広がりを見せる中、CO2濃度を明示し、空港ビル内は適切に換気していることを利用客に周知する狙い。
表示板は空港ビル1階のチケットロビー前、2階の出発ロビー前の2カ所に設置。スタッフが毎日午前9時と午後2時の2回、表示板の近くで携帯型の測定器を使ってCO2濃度を測定し、数値を張り付ける。
表示板には、CO2濃度が800ppm(1ppmは100万分の1)以内が「正常」、801~1200ppmは「注意」、1201~1500ppmは「換気が必要」、1501ppm以上は「すぐに換気が必要」と記載。27日午後2時の測定では、2階の濃度は431ppmだった。
同社は新型コロナ対策として、サーモグラフィーでの検温も検討している。岡田靖弘社長は「換気の状況を見えるようにすることで、安心して空港を利用してもらいたい」と話した。