イエシン大使(右)にベラルーシを題材にした着物を紹介する奥野さん=5月25日、福井県越前市ふるさとギャラリー叔羅

イエシン大使(右)にベラルーシを題材にした着物を紹介する奥野さん=5月25日、福井県越前市ふるさとギャラリー叔羅

福井県 鯖江・武生・越前海岸 祭り・催し

コウノトリ着物に「感動」ベラルーシ大使鑑賞 越前市ふるさとギャラリー叔羅

福井新聞(2021年5月29日)

 在日ベラルーシ大使館のルスラン・イエシン駐日特命全権大使が5月25日、福井県越前市内で開かれている同市白山地区出身の着物染色作家、奥野むつみさん(37)=京都市=の個展を視察した。同国の国鳥で、白山地区ゆかりのコウノトリを描いた着物などを鑑賞し、イエシン大使は「コウノトリが両国を結びつけていることに感動した」などと話していた。

 奥野さんは、東京五輪に向け世界の国々を着物で表現する「KIMONOプロジェクト」に参加しており、ベラルーシを含む3カ国の作品を作った。越前市ふるさとギャラリー叔羅(しくら)で開催中の個展で展示している。

 ベラルーシの着物を前に、奥野さんが詳細を説明した。コウノトリや同国の伝統模様を描いたほか、国民の瞳の色に例えられる矢車菊や祭りで被る花冠などをデザインしたと紹介。イエシン大使は「緑豊かで花が咲くベラルーシの風景を思い起こさせる」とし、「コウノトリが私たちを結びつけた。待ち望まれる五輪を前に作品を見られてうれしい」と話していた。

 奥野さんは「コウノトリは自分にとっても大事な鳥で、特に力を入れた。着物が両国の友好関係をつくるきっかけになったら」と話していた。

 奥野さんの個展は30日まで。

えきねっと びゅう国内ツアー

鯖江・武生・越前海岸 ニュース