大勢の来場者でにぎわう旧チューリップタワー(右)=砺波チューリップ公園

大勢の来場者でにぎわう旧チューリップタワー(右)=砺波チューリップ公園

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さよなら旧チューリップタワー 砺波で解体前イベント

北日本新聞(2021年5月30日)

 砺波市の砺波チューリップ公園にある旧チューリップタワーと屋外ステージのクロージングイベントが29日、同公園で開かれた。老朽化に伴い、6月以降に解体されるのを前に、花火やコンサートなどが繰り広げられ、大勢の来場者が砺波のシンボルとの別れを惜しんだ。

 旧タワーは1972年に完成して以来、ポップなデザインで半世紀近く砺波市民に愛されてきた。82年に設けられた屋外ステージは、となみチューリップフェアなどのイベントで使われてきた。

 旧タワーには、市民らが感謝や思い出の言葉をつづったメッセージカード約120枚が寄せられ、同市の若者グループ「となみ元気道場」のメンバーが万国旗のように飾り付けた。屋外ステージでは、「ありがとうコンサート」と題し市内外の12組が歌やダンスを披露。マルシェもあり、26店の菓子や雑貨を買い求める人でにぎわった。

 日没後には約2千個の電球で旧タワーをライトアップし、一帯が幻想的な光に包まれた。お別れセレモニーが開かれ、市内の音楽グループ「くまの音楽堂」と劇団「となみミュージカルキッズ」のメンバーが「ありがとうの花」を合唱。夏野修市長は「このタワーの姿を目に、心に焼き付け、忘れないでほしい」とあいさつした。明かりが消えると花火が打ち上げられ、夜空を彩った。

 旧タワーの建設に尽くした同市石丸、元市職員、笠島和夫さん(75)は「たくさんの子どもたちに愛された。本当にありがとう」と話した。

 旧タワーは6月上旬から取り壊し、跡地には先端の赤いチューリップ形のオブジェを残し花壇を整備する。屋外ステージは、とやまオリジナル品種「ザ・グレゴールミズノ」をイメージした赤と黄色の半球型に一新し、来年3月に完成する予定。

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