福井県内企業とともに地域活性化を目指す高志高校の課題研究授業の一環で、生徒らが5月29日、えちぜん鉄道の車両1両に園児の塗り絵を飾り付けた。「おえかき電車」と銘打ち30日から6月末まで、勝山永平寺線、三国芦原線で運行される。
授業では生徒67人が班に分かれ、県内企業4社とコラボ企画を考えた。このうち、えち鉄との企画は、福井市内の三つの子ども園の園児に電車の塗り絵をしてもらい、車両内に飾る内容。
この日は園児の塗り絵約80枚を準備。福井市松本上町のえち鉄車両基地で、生徒3人が30分かけ、窓の上の広告枠に飾り付けた。塗り絵は一枚一枚に車両が描かれており、生徒はそれぞれを"連結"させ、長い編成の電車をつくり出した。
企画した班のリーダーは「塗り絵をした園児や保護者に乗車してもらい利用促進につなげたいと考えた。一般の利用者にも、かわいらしい絵でほっこりしてもらえたら」と笑顔。
えち鉄の担当者は「私たちにはない発想の企画。子ども園への協力依頼など、高校生の行動力に驚いた」と脱帽した様子だった。