「富山湾岸サイクリングコース」を走る人たち=2019年4月、魚津市内

「富山湾岸サイクリングコース」を走る人たち=2019年4月、魚津市内

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富山湾岸が日本代表サイクルルートに 政府選定、海外へアピール

北日本新聞(2021年6月1日)

 政府の自転車活用推進本部(本部長・赤羽一嘉国土交通相)は31日、日本を代表する自転車道「ナショナルサイクルルート」に、「富山湾岸サイクリングコース」を選んだ。氷見市と朝日町を結ぶ102キロの区間で、北信越5県では初めての指定となる。政府はルートを海外にアピールするとともに、ハード面を整備する地元自治体を財政支援していく。

 「富山湾岸」は、コース沿いに観光地が連なることなどが評価された。指定は第2弾で、今回は北海道の「トカプチ400」、千葉から和歌山県を走る「太平洋岸自転車道」と共に選ばれた。追加指定によって、ナショナルルートは計6カ所になった。

 新田八朗知事は「国内外から多くのサイクリストが訪れてくれる。うれしいニュースだ」と語った。コースには自転車専用道ではない区間があり「国によるプロモーションや交付金を活用し、認知度向上やハード整備などの課題の解決に努めたい」と述べた。

 政府の審査委員会は、ルートや走行環境、受け入れ体制などの5項目をチェック。いずれも一定の評価を受けた。県は今後、審査会に提案した改善方針に基づき、コースの安全性向上や地元利用の促進、沿線市町と連携した受け入れ体制の充実などに取り組む。

 県は2021年度予算に、関連する6事業の費用として計5965万円を盛り込んだ。自転車専用道延長の設計のほか、路面標示や案内表示を改善。自転車愛好家の受け入れ環境を整える宿泊事業者を支援し情報発信に力を入れる。自転車を手入れしたり、シャワーを浴びたりできる「ゲートウェイ」(玄関口)は現状では氷見市の「ひみ番屋街」だけだが、追加を検討する。

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