渡辺さん(右)が製作した色鮮やかなミニ行燈

渡辺さん(右)が製作した色鮮やかなミニ行燈

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ミニ行燈で夜高気分 砺波の渡辺さんが2基製作

北日本新聞(2021年6月2日)

 砺波市春日町の渡辺良明さん(73)が1日、11、12の両日に開催予定だった「となみ夜高まつり」のミニ行燈(あんどん)を作り、市役所正面玄関に展示した。まつりは新型コロナウイルス禍で2年連続の中止に。展示は2年ぶりで渡辺さんは「夜高を楽しみにしていた人に見てほしい。来年こそ開催を」と話し、伝統をつなぐ心意気を示した。 (川渕恭司)

 渡辺さんが行燈製作の中心を担った春日町は1990年から2004年まで、夜高行燈コンクールで市長賞を受賞した。ミニ行燈はまつりに合わせて毎年展示し、魅力を発信している。

 ミニ行燈は春日町の行燈を再現した。高さ125センチで、大行燈の5分の1サイズ。ツバキやボタンをあしらった花車、小判を飾ったみこしの2基を展示し、計600時間かけて細部まで忠実に表現した。

 1日は、渡辺さんや砺波夜高振興会の堀田隆会長が市役所を訪れ、夏野修砺波市長が見守る中、行燈の電球を点灯した。

 渡辺さんは「まつりの中止で子どもたちが残念がっている。ミニ行燈を見て元気を出し、来年はきれいな夜高まつりが楽しめるように祈りたい」と話している。

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