富山県を代表する観光地、立山黒部アルペンルートが1日、全線開業から50周年を迎えた。節目を祝うように雲上は好天に恵まれ、登山愛好家が散策を楽しんでいた。室堂のホテル立山で記念式典があり、関係者はさらなる発展を誓った。
式で、ルートを運営する立山黒部貫光の見角要社長が「新型コロナウイルスによる大打撃をなんとしても乗り越え、大きな節目を次の世代への新たなスタートとしてまい進していく」とあいさつ。新田八朗知事や藤井裕久富山市長、舟橋貴之立山町長らが「世界から選ばれる観光地にしたい」などと祝辞を述べた。
会場のスクリーンに半世紀の歩みを振り返るスライド写真が映し出され、立山ロープウエーの建設や立山トンネルバスの営業開始など当時の様子を紹介した。
立山黒部アルペンルートは、1954年の立山ケーブルカー開業、64年の高原バス開業などを経て、71年6月1日に全線開業した。