松本市は1日から、市内周遊バス「タウンスニーカー」と自転車の有料シェアサイクルが一日乗り放題になるセット券の販売を始めた。一日券は別々に購入すると計1500円だが、セット券では1200円と割安になる。観光施設などで独自の割引もある。松本駅前のアルピコプラザ1階松本バスターミナルで購入できる。
バスと自転車を組み合わせ、周遊の利便性を高める狙いで、バスの待ち時間に自転車でより遠くの観光地まで足を延ばしてもらうことなどを想定している。国宝松本城などの観光施設で入場料割引も受けられる。
新型コロナの影響でバスや観光施設の利用が低迷する一方、2019年度に約1万8千件だったシェアサイクルの利用件数は、20年度には約2万3千件に増加している。市は地元住民の利用も増えているとみており、担当者は「観光客だけでなく、地元の人も自分に合った使い方をしてみてほしい」と利用を呼び掛けている。