尾瀬国立公園に新潟県の魚沼市から船とバスを乗り継いで向かう「尾瀬ルート」が1日、開通した。尾瀬行きの乗船場がある奥只見ダムサイトで安全祈願祭が行われ、シーズン中の無事故を祈願した。
尾瀬国立公園は新潟県と福島、栃木、群馬の4県にまたがる。新潟県の入山ルートは魚沼市だけで、ダム湖を船で渡り、バスで沼山峠(福島県檜枝岐村)に向かう。地元の尾瀬ルート活性化委員会などが知名度アップを図っている。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、尾瀬ルートの開通は例年より1カ月遅い7月1日だった。市観光協会によると、2020年度の尾瀬の入山者数は10万6922人(前年度比57%減)で、うち魚沼からは2万3253人(同32%減)だった。
安全祈願祭には内田幹夫市長ら約20人が出席した。活性化委員会の星雅彦会長(62)は「関係者の努力で例年と同じ時期に開通できたことに感謝したい。訪れる人が喜んでくれることを祈念する」とあいさつ。神事の後、乗船し尾瀬に向かった。
尾瀬は今月中旬までミズバショウが見頃という。遊覧船の尾瀬口コースは予約が必要。問い合わせは市観光協会、025(792)7300。