店員(右)からテークアウトのローメンを受け取る客

店員(右)からテークアウトのローメンを受け取る客

長野県 伊那路 グルメ

「ローメンの日」今年は家で 6月4日、催し中止で伊那の飲食店

信濃毎日新聞(2021年6月5日)

 伊那市美篶の飲食店「四方路(すまろ)」は4日、伊那のご当地グルメ「ローメン」をテークアウトする人に、通常価格700円(税込み)の並盛りを400円(同)で販売した。6月4日は、蒸した麺を使うことにちなむ「ローメンの日」。例年は多くの飲食店が参加する催しが開かれる日だが、今年は新型コロナウイルスの影響で昨年に続いて中止。代わりに、家でローメンを味わってほしいと、店主の小岩井一磨さん(42)が割り引きを決めた。

 ローメンは羊肉か豚肉を使う2種類。夜はテークアウトをする客が次々と訪れ、買い求めた。毎年6月4日にローメンを食べるという近くの会社員下島仁さん(64)は「持ち帰って家族と食べたい」と話し、3食を購入した。

 例年の催しでは、市内などの飲食店でつくる「伊那ローメンズクラブ」に加盟する28店が1皿400円の割引価格でローメンを提供する。「催しの日はローメンを作りっぱなしで、1年で一番忙しい」と小岩井さん。現在は新型コロナ下で客が少ない日々だが、この日は久しぶりに盛況だった。小岩井さんは「たくさんの客が注文してくれてありがたい」と感謝していた。

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