新型コロナウイルスの影響で合宿が激減している上田市菅平高原で、サッカーやラグビーのグラウンドを1日3万円で自由に使ってもらう取り組みが始まった。五つの旅館が所有する10面で予約を受け付けている。30日まで続け、状況次第で延長を検討する。
グラウンドゴルフやドッグラン、無線操縦カーの走行、ドローンの練習、星空観察などでの使用を想定。キャンプやバーベキューといった芝生を傷める可能性があるものは所有する旅館と相談する。
菅平高原には毎年、県外の小中学校、高校、大学の運動部が夏合宿に訪れる。菅平高原旅館組合の宮下透組合長(54)によると、2020年は前年比約9割減。今年は5月上旬までは例年並みの予約が入っていたが、その後キャンセルが相次ぎ半分になった。宮下さんは「グラウンドは良い状態なのにもったいない。爽やかな陽気の中で楽しんでほしい」と思いを話す。
四つの旅館ではグラウンド使用者が7700円で宿泊もできる。予約は各旅館が電話やメールで受け付けている。問い合わせは同旅館組合(電話0268・74・2003)へ。