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福井城を見て聞いて知る 「守る会」が初の見学会

福井新聞(2021年6月6日)

 福井県内の歴史愛好家らでつくる「福井城を守る会」の第1回見学会が6月5日、福井市の福井城址(じょうし)周辺で行われた。歴史や門の痕跡などについて、守る会の会長が解説し、参加した約30人の歴史ファンが数百年前の城の姿に思いをはせながらお堀の内外を巡り歩いた。

 守る会は、福井城の魅力を掘り起こして県内外に発信しようと4月に活動を始め、城址周辺での清掃などに取り組んでいる。

 福井市出身で県外の大学で考古学を学ぶ会長の酒井大那さん(20)=石川県金沢市=は冒頭に「建物だけが城ではなく、お堀や石垣にも文化財としての価値がある」とあいさつ。
 
参加者と共に城址周辺を巡り、現在の県庁と福井城の本丸御殿の入り口がほぼ同じ位置にあることや、お堀の石垣の一部に門の痕跡が見られることなどを解説した。

 2018年に復元された山里口御門を通ってお堀の外側を巡り、佐佳枝廼社の生け垣などにも城の石垣の笏谷石が使われていると紹介した。

 小浜市から家族で参加した男性(51)は「自分で見ているだけでは気付かないことをいろいろ教えてもらえておもしろかった」と話していた。

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