新潟県加茂市長谷の市営冬鳥越スキーガーデンで、色とりどりのバラが見頃を迎えている。今シーズンは、東京五輪のロシアのホストタウンとして、同国と日本の国旗をあしらった花時計もゲレンデに登場。７日は市内外から多くの人が訪れ、花々の共演を楽しんでいた。

　バラ園には約１５０種２６００本が植えられている。昨シーズンは、新型コロナウイルス禍による旅行控えの影響か、例年の２倍超となる約１万６千人が訪れた。

　赤やピンク、黄色などさまざまな花が咲き誇り、来場者は香りをかいだり、写真に収めたりと思い思いに時を過ごしていた。

　ゲレンデ中央の花時計は直径約２０メートル。ペチュニアやメランポジウムなど約３２００株を植え、日本とロシアの国旗を描いた。

　同市で予定されていたロシア男女体操の事前合宿は中止となったが、同国のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の姉妹都市でもあることから、選手の応援と友好の証しとして企画した。

　市内から友人と訪れた女性（７１）は「バラがきれいで、甘い匂いがした。爽やかな空気で気持ちいい」と笑顔だった。

　花を管理する岩野大さん（７７）は「これから開花するバラもあるので、まだまだ花が増える。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

　バラ園は１５日ごろまで、花時計は７月上旬までが見頃。入場無料。問い合わせは冬鳥越スキーガーデン、０２５６（５３）６０２０。