ヘルジアンウッドのアロマ工房(左)とレストラン。施設周辺などで蒸留所整備が検討されている

ヘルジアンウッドのアロマ工房(左)とレストラン。施設周辺などで蒸留所整備が検討されている

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"薬都のジン"ハーブ使い生産へ 立山のヘルジアンウッド運営会社

北日本新聞(2021年6月8日)

 立山町日中上野の美容と健康の体験型施設「ヘルジアンウッド」を運営するGEN風景(前田大介社長)は、施設周辺を含め県内で栽培したハーブを使った蒸留酒「ジン」の生産に乗り出す。前田社長は「薬都の富山らしいジンを造りたい」と意気込む。計画が地域総合整備財団に事業採択されたことを受け、町は7日の町議会本会議で、補助金1020万円を盛り込んだ一般会計補正予算を提案した。

 同社は前田薬品工業(富山市向新庄町)の関連会社。ジンは植物によって香りづけした独特の風味が特徴で、原料や製法、産地などに強いこだわりを持つクラフトジンを生産する。地元で採れたユズやヒノキの活用も検討している。

 蒸留所は施設周辺などでの整備を検討しているが、GEN風景は「研究開発中であり、着工や商品発売の時期など詳細は明らかにできない」としている。

 同社は昨年、ハーブ畑を併設したヘルジアンウッドを開業し、ハーブ料理を中心にしたレストランとアロマ工房を運営する。レストランは「ミシュランガイド北陸2021特別版」で一つ星に入った。年内にスパやサウナホテルをオープンさせ、来年は建築家の隈研吾さんが設計する宿泊施設が完成する。

 立山町白岩・芦見地区ではフランス人醸造家による日本酒造場の整備も進んでおり、今冬から仕込みを開始するとみられる。

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