福井県内有数のホタル生息地、鯖江市河和田地区で今年もゲンジボタルが舞い、流麗な光の線が夜の水辺を彩っている。6月20日ごろまで見られるという。
同地区のホタルの保護活動に取り組む「かわだの自然と文化の会」の会長によると河和田は「水源地と集落が近く、民家のそばでホタルが安全に見られる地域」だという。
今年は6月初旬、例年より約1週間早くピークを迎えた。湿った環境を好むホタルにとって絶好の雨上がりとなった4日夜、同市北中町と寺中町の集落境を流れる天神川では多くのホタルが飛び交った。
同地区では多くの場所でホタルを観賞できるが、会長によると河川工事や春先の大雨の影響で、数匹程度しか見られなくなった場所もある。「全国にはホタル保護条例を制定した自治体もある」とし、共生へ環境保護の大切さを訴えた。