氷見市特産・稲積梅の収穫作業が9日、同市稲積の梅公園や国道160号沿いの通称「梅ロード」で始まった。市内で6月下旬まで続く。
この日作業を始めたのは稲積梅の里振興会(屋敷弘会長)。会員約10人が丁寧に実を摘み取り、腰のかごに収めた。集めた実は加工場に運び、稲積好梅サークル(浅付とみ子代表)のメンバーが選別した。
稲積梅は氷見の固有種で苦みがなくミネラルが豊富。果肉が厚いため加工に向いている。梅酒用の青梅として流通させるほか、梅干しなどにも使う。屋敷会長は「まだ小粒だが、質は上々」と話した。同会は昨年2・8トンを収穫しており、今年は3トン以上を見込む。
稲積地区のもう一つの生産団体、特産氷見稲積梅生産組合(長澤誠尚組合長)は17日から収穫を始める予定。