土器に触ることができる中野市立博物館の企画展

土器に触ることができる中野市立博物館の企画展

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本物の土器、見て触ってごらん 中野市立博物館

信濃毎日新聞(2021年6月12日)

 中野市立博物館は21日まで、展示している実物の土器に触ることができる企画展「中野市の歴史を掘る―下小田中遺跡の調査から」を同館エントランスで開いている。同市小田中の下小田中遺跡から出土した古墳時代の25点と平安時代の18点を並べており、同館は「実際に手に取って考古学を身近に感じてほしい」と来館を呼び掛けている。

 同遺跡は2018年に市教育委員会が発掘調査し、古墳時代中期(5世紀)と平安時代初め(9世紀)の集落跡が見つかった。市教委の柳生俊樹学芸員は、古墳時代中期の集落跡は市内では2例目とし、「かまど跡や朝鮮半島系の技術で焼かれた土器があることなどから、渡来系の要素が強い」と解説している。

 展示している土器は、坏(つき)や高坏(たかつき)と呼ばれる食器、甕(かめ)など。「意外に持ちやすかったり、へらでつるつるに磨いていたり、当時の人々の工夫を実際に触って知ってほしい」と柳生さん。

 感染予防で入館の際には手指消毒と検温が必要。開館は午前9時~午後5時。無料。火曜休館。18日午後2時から予約制の展示解説もある(先着20人、無料)。問い合わせや申し込みは同館(電話0269・22・2005)へ。

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