石川県に適用されていた新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が１３日で解除され、県有施設は１４日、約１カ月ぶりに営業を再開した。飲食店などへの時短要請は終了し、金沢市内の店でも酒類が再び提供されるようになった。

　５月１１日以来の営業日を迎えた県有施設は雨の影響もあり、人出の少ない再スタートとなった。

　能美市のいしかわ動物園には２７１人が来園し、家族連れがカメラを構え、動物との再会を喜んだ。七尾市ののとじま臨海公園水族館には３０８人が訪れ、イルカ・アシカショーを楽しんだ。

　兼六園では、傘を差した地元客や観光客が散策した。入園者数は７４７人で、営業を再開した園内の飲食店「三芳庵」の新蔵正芳代表（５６）は「梅雨になるが、多くの人に来てほしい」と願った。

　石川県内は１４日、気圧の谷の影響を受け、午前中を中心に雨が降った。最高気温は小松２７・５度、金沢２６・５度、輪島２２・１度などとなった。新潟地方気象台によると、北陸地方は１８日から雨や曇りの予報が続くため、今週末以降に梅雨入りする可能性がある。